ハリウッドスター&世界の王室・アイコンが愛した名香:マリリン・モンロー、オードリー・ヘプバーンから現代セレブまで
香水の歴史には、ひとりのスターや王族と分かちがたく結びついた香りがいくつもあります。ある女優のために作られ、本人が「売らないで」と頼んだ香り。結婚式の朝、ドレスにこぼれた香水。この記事では、20世紀の伝説から現代のスターまで、記録に残るエピソードとその香りを紹介します。ブランドの説明だけで伝わっている話は、そうだと分かるように書いています。
2026.10.24 · 6分で読めます

ハリウッド黄金期の名香
エピソード:シャネルの公式サイトによれば、モンローの N°5 への愛が初めて記録されたのは1952年の『ライフ』誌でした。寝るときに何を着ているかと聞かれて「シャネルの5番」と答えた話です。2013年には、1960年にモンローが『マリ・クレール』誌のジョルジュ・ベルモンと話した録音が見つかりました。そこでモンローは「寝るときに何を着るのかと聞かれるから、シャネルの5番と答えたの。だって本当のことだから。裸とは言いたくないけど、それが本当なのよ」と話しています。この録音は、同じ年のシャネルの広告にも使われました。
エピソード:ランテルディは、デザイナーのユベール・ド・ジバンシイが、親友で顧客でもあったオードリー・ヘプバーンのために、調香師フランシス・ファブロンに作らせた香りです。ヘプバーンは、一般に売り出されるまでの数年間、この香りを自分だけのものとしてまとっていました。ジバンシイが「売り出したい」と話すと、彼女は「だめ、禁じるわ」と言ったと伝えられています。名前の「ランテルディ」は、フランス語で「禁じられたもの」という意味です。1957年に発売されると、ヘプバーンは香水の広告に出た最初の女優になりました。
王室の名香
グレース・ケリー:クリード「フルーリッシモ」
エピソード:女優グレース・ケリーは、1956年4月にモナコのレーニエ3世と結婚しました。クリードの説明によると、フルーリッシモはレーニエ3世がこの結婚式のために依頼した香りで、ブーケに合わせて作られたといいます。5年間はグレース妃だけの香りとされ、その後、ジャクリーン・ケネディ・オナシスがいち早くまとったとも伝えられています。いずれもメゾン側の説明で、当時の記録で確かめるのは難しい話です。
エピソード:1981年7月29日、ダイアナ妃はセントポール大聖堂での結婚式の直前に、大好きだった香水ケルク フルールをウェディングドレスの前にこぼしてしまいました。ドレスにはしみが残りましたが、メイクを担当したバーバラ・デイリーが著書で明かしたところによると、ダイアナ妃はしみの上に手を置いて隠し、世界中で7億人以上が見守った式を乗り切ったといいます。
どんな香り?:ケルク フルールは「いくつかの花」という意味の名前です。1912年に発表された、たくさんの花を束ねた花束のような香りで、ひとつの花ではなく、花屋の店先のような華やかさが特徴です。今売られているのは、その流れをくむ「ロリジナル」です。
キャサリン妃:イルミナム「ホワイト ガーデニア ペタルズ」
2011年のウィリアム王子との結婚式で、キャサリン妃(当時のケイト・ミドルトン)がまとったのは、ロンドンの小さなブランド、イルミナムのホワイト ガーデニア ペタルズでした。報道が出ると数分で売り切れ、再入荷まで何年もかかったと伝えられています。ガーデニア(クチナシ)を主役に、ココナッツ、イランイラン、ジャスミン、スズランを重ねた白い花の香りです。
メーガン妃:ジョー マローン ロンドン「ワイルド ブルーベル」と「ウッド セージ & シー ソルト」
エピソード:メーガン妃は、王室に入る前のブログ「The Tig」で「香水がいちばん好き。つけ忘れて家を出たら、引き返すほど」と書いていました。英国の女性誌では、愛用の香水として、オリベの「コート ダジュール」と、ジョー マローン ロンドンのワイルド ブルーベル、ウッド セージ & シー ソルトがたびたび紹介されています。ただ、どの香りかを本人が雑誌で語った記録までは、この記事では確かめられませんでした。
現代のスターと「香水の顔」
ブラッド・ピット:N°5 の初めての男性の顔
2012年、ブラッド・ピットはシャネル N°5 の広告に起用されました。マリリン・モンローやニコール・キッドマンが務めてきた役を、男性が担ったのは初めてです。白黒の映像で、ピットがこの広告のために書かれた詩を語りかける CM は、それまでの華やかな N°5 の広告とはまるで違うものでした。
ティモシー・シャラメ:シャネル「ブルー ドゥ シャネル」
ジョニー・デップ:ディオール「ソヴァージュ」
番外:皇帝が愛したオーデコロン
歴史上の「香りのアイコン」として、ナポレオンも外せません。ドイツのケルンで1709年に創業したファリナ社の公式サイトによると、フランスがケルンを占領していた時代(1794〜1814年)に、兵士や将校がこの香りをヨーロッパ中に広め、ナポレオンとボナパルト家もファリナの顧客になりました。ファリナが生んだ、ベルガモットなどの柑橘の油をアルコールに溶かした香りが、のちに「オーデコロン(ケルンの水)」と呼ばれるようになります。
映画や王室の物語と一緒に香りを知ると、同じ香水でも少しちがって感じられるはずです。気になった香りは、香水ページの口コミや似ている香水からも探してみてください。
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出典(14)
- CHANEL(ブランド公式)「1952 MARILYN MONROE & N°5」
- Marie Claire UK「When Marie Claire Met Marilyn Monroe... Something Iconic Happened」
- Wikipedia(英語版)「L'Interdit」
- Grazia UK「All The Cool Girls Are Wearing A Perfume Designed For Audrey Hepburn」
- Wikipedia(英語版)「Wedding of Rainier III, Prince of Monaco, and Grace Kelly」
- Aus Liebe zum Duft「Creed - Fleurissimo」
- Marie Claire UK「Princess Diana covered up this wedding dress mishap like a pro」
- HELLO!「Princess Diana concealed last-minute wedding dress disaster」
- Marie Claire UK「Revealed: Kate Middleton's Royal Wedding fragrance」
- Grazia UK「We Have It On Good Authority That These Are Meghan Markle's Favourite Perfumes」
- ABC News「Brad Pitt Is The Face of Chanel No. 5(2012年5月)」
- Cosmetics Business「Timothée Chalamet joins Chanel as face of Bleu De Chanel(2023年5月)」
- Now Smell This「Christian Dior Sauvage ~ new fragrance(2015年8月)」
- Farina 1709(ブランド公式)「History」
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