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シダーウッド(Cedarwood)の写真
写真: Centre de coopération internationale en recherche agronomique pour le développement (France). Programme Bois. Producteur d'un fonds d'archives / Public domain / Wikimedia Commons(正方形に切り抜き)

シダーウッドの香水

Cedarwood

この原料を使っている香水

シダーウッドについて

どんな香り

シダーウッドは、乾いた木の香りをもつ香料です。バージニア産の精油は、木の乾いた香りに、鉛筆の木軸を思わせる面と、ほのかな琥珀のような温かさが重なると説明されています。テキサス産と比べると、力強さは控えめで、なめらかできめ細かいとされます。

モロッコのアトラスシダーから採れる精油は、温かく乾いた木の香りに、樹脂やカンファーのような気配が加わると説明されています。同じシダーでも、木の種類と産地で表情が変わります。

原料の話

名前に反して、主要なシダー油の多くは、ヒマラヤスギ属(Cedrus)の本来のシダーではなく、ビャクシン属(ジュニパー)やイトスギ属の木から採られます。代表的なバージニアシダーは Juniperus virginiana で、北米東部に自生し、英語では eastern red cedar と呼ばれますが、植物学上はジュニパーの仲間です。テキサスシダーも Juniperus ashei などのジュニパーです。

一方、アトラスシダー(Cedrus atlantica)は本来のシダーで、モロッコとアルジェリアのアトラス山脈などに自生します。伐採や火災で減っており、IUCN では絶滅危惧種とされています。

精油は、木のチップやおがくずを水蒸気で蒸留して採ります。バージニア産では、精油1キロに木材がおよそ30キロ必要とされます。アトラスシダーの精油は、木工所で出るおがくずを蒸留して作られています。

主な成分は、セドロールというセスキテルペンアルコールのほか、α-セドレン、ツヨプセンです。バージニアシダーの精油では、この3つで全体の6割を超えます。テキサス産はツヨプセンが特に多く、6割ほどを占めます。

香水での使われ方

香水では、ラストに残る木の香りの土台として使われます。アトラスシダーの精油は、香りを長持ちさせる保留剤としても働き、ウッディ、アロマティック、シトラス、フローラルの香りとなじむとされています。セドロールも、香料化学の原料として広く使われています。

豆知識

バージニアシダーの心材は、鉛筆の軸に使える数少ない木材のひとつです。香りのある木は虫が避けるため、衣類をしまう箱やクローゼットにも使われてきました。

シダー油の歴史は古く、古代エジプトではミイラ作りに用いられたと記録されています。当時のレバノンスギの大きな森は、いまではほとんど失われています。