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ベチバー(Vetiver)の写真
写真: Copyright © 2005 David Monniaux / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons(正方形に切り抜き)

ベチバーの香水

Vetiver

この原料を使っている香水

ベチバーについて

どんな香り

ベチバーは、土と木を合わせたような、深く落ち着いた香りです。甘さ、スモーキーさ、琥珀やバルサムのような温かさをあわせもつと説明されています。青さや、ときにかすかな煙っぽさを感じさせることもあります。

産地によっても香りが違います。ジャワ産はややスモーキーとされ、ハイチ産の精油には、鉱物のような澄んだ面や、グレープフルーツを思わせるほろ苦さ、乾いていく途中のナッツのような香りがあると説明されています。

原料の話

ベチバーはインド原産のイネ科の多年草で、学名は Chrysopogon zizanioides です。名前はタミル語で「掘り出す根」を意味する言葉が、フランス語を経て広まったものです。北インドではクスとも呼ばれます。

香りは葉ではなく根にあります。根は地中2から4メートルまで伸び、精油は18か月から24か月育った根を水蒸気で蒸留して採ります。蒸留には24時間かかることもあります。

主な産地はハイチ、インドネシアのジャワ、レユニオン島、インドです。レユニオン島産はブルボンベチバーと呼ばれ、品質が高いとされます。ハイチでは南部のレ・カイ周辺が主な栽培地で、根を掘り上げたあと苗を植え直し、洗って陰干ししてから蒸留します。

香水での使われ方

精油は150を超える成分からなり、α-ベチボン、β-ベチボン、クシモールなどが知られています。香料としては、精油をアセチル化したベチベリルアセテートも重宝されます。木とバルサムの面が引き立ち、原料の苦さや煙っぽい土の感じがやわらぐためです。

ウッディ系の香水に多く、主に男性向けの香りに使われてきました。ゲランのベチバーは1959年の発表で、ジャン=ポール・ゲランが社内調香師となって最初に手がけた香りです。

豆知識

インドでは、ベチバーの根で編んだマットで部屋を涼しくする習慣があり、クスのシロップは飲み物の風味づけにも使われます。深く張る根は土をしっかりとつかむため、土壌の流出を防ぐ目的でも植えられています。