実はコスパが高い「名調香師×手の届く価格」の香水6選|1〜2万円台で買える本物
「いい香水は高い」と思われがちですが、世界的な調香師がつくった香水のなかには、意外なほど手の届く価格のものがあります。ポイントは、ブランドの知名度ではなく誰がつくったかで選ぶこと。ここでは、名調香師の仕事を1〜2万円台、あるいはそれ以下で楽しめる6本を紹介します。
2026.10.23 · 5分で読めます

なぜ「調香師で選ぶ」とハズレにくいのか
香水の世界では、香りを組み立てる人を調香師(パフューマー)と呼びます。フランス語ではネ(Nez=鼻)とも呼ばれます。調香師は、香水ブランドの社員であることもありますが、多くはジボダンやフィルメニッヒのような香料会社(香料をつくり、ブランドから依頼を受けて香水を組み立てる会社)に所属しています。
香水のボトルに調香師の名前を書くことは、2000年にフレデリック・マルが自分のブランドで始めるまで、ほとんどありませんでした。今では名前を公開するブランドが増え、同じ調香師の作品を追いかけるという選び方ができるようになっています。映画を監督で選ぶのと同じで、好きな作品の調香師がわかれば、次の1本も好みに合う確率が上がります(天才調香師10人)。
1. エッセンシャル パルファン:調香師の名前を主役にしたブランド
エッセンシャル パルファン(Essential Parfums)は、2018年にパリで生まれたブランドです。最大の特徴は、香水の名前に調香師の名前を並べて売っていること。たとえば「Nice Bergamote by Antoine Maisondieu」のように、商品名に「誰がつくったか」が入っています。
参加している調香師は、ジボダンのアントワーヌ・メゾンデュー、クエンティン・ビッシュ、ドミニク・ロピオン、フィルメニッヒのナタリー・ローソン、カリス・ベッカー(ディオール「ジャドール」の調香師)など、大手メゾンの名作を手がけてきた顔ぶれです。ボトルは詰め替えができる仕様で、公式サイトでは100mLが94ユーロ。2021年に日本で発売されたときは、100mLが税込1万9,800円でした。
ナイス ベルガモットは、グラース生まれのアントワーヌ・メゾンデューの作品。南イタリア・カラブリアのベルガモットに、ローズやジャスミン、イランイランの花を合わせた明るい香りです(カラブリアのベルガモット)。ボワ アンペリアルはクエンティン・ビッシュの作品で、ベトナムの思い出から生まれたウッディな香り。フィグ インフュージョンは、ナタリー・ローソンがイチジクと紅茶を組み合わせた作品です。
2〜6. 名調香師の名作を手の届く価格で
2. ラリック「アンクル ノワール」(ナタリー・ローソン)
3. エルメス「ナイルの庭」(ジャン=クロード・エレナ)
エルメスの専属調香師だったジャン=クロード・エレナが2005年につくったナイルの庭(ウン ジャルダン シュール ル ニル)。この香水ができるまでの過程は、ジャーナリストのチャンドラー・バーが本『The Perfect Scent』に記録しています。高級メゾンの香水ですが、当サイトの価格データ(2026年10月時点)では30mLが1万780円、50mLが1万5,950円と、1〜2万円台で手に入ります。
4. エリザベスアーデン「グリーンティー」(フランシス・クルジャン)
のちにバカラ ルージュ 540 をつくり、ディオールの香水クリエイティブ・ディレクターになるフランシス・クルジャン。彼が1999年に手がけたのが、エリザベスアーデンのグリーンティーです。ドラッグストアでも見かける手頃な香水ですが、軽やかな緑茶の香りは、発売から25年以上たった今も売り場に並び続けています。
5. ブルガリ「オ・パフメ オーテヴェール」(ジャン=クロード・エレナ)
お茶の香水の元祖として知られるのが、ブルガリのオ・パフメ オーテヴェール(1992年)。こちらもエレナの作品です。グリーンティーの香水の流行は、この1本から始まったとも言われます。
6. エルメス「テール ドゥ エルメス」(ジャン=クロード・エレナ)
2006年のテール ドゥ エルメスは、オレンジと土、木の香りを組み合わせた、エレナの代表作のひとつです。当サイトの価格データ(2026年10月時点)では100mLのオードトワレが1万8,700円。名調香師の代表作を、1万円台で味わえる例です。
6本の早見表
価格は店や時期によって変わります。買う前に、各ブランドや販売店の最新の価格を確かめてください。香りが合うかどうかは、まずサンプルで試すのが一番の節約です。
まとめ
- 香水は「ブランド」より「調香師」で選ぶと、好みに合う確率が上がる
- エッセンシャル パルファンは商品名に調香師の名前を入れ、名調香師に自由につくらせるブランド
- エレナ(エルメス・ブルガリ)、クルジャン、ローソンなどの名作にも1〜2万円台以下で買えるものがある
- 価格は変わるので、購入前に最新の価格とサンプルで確かめる
この記事に出てくる
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出典(12)
- Wikipedia(英語版)「Perfumer」
- Essential Parfums 公式「Antoine Maisondieu(調香師ページ)」
- Essential Parfums 公式「Calice Becker(調香師ページ)」
- Essential Parfums 公式「Fig Infusion by Nathalie Lorson」
- FASHIONSNAP「フランス発「エッセンシャル パルファン」がノーズショップで日本上陸(2021年9月)」
- Cosmetics Business「Encre is the new black」
- Now Smell This「Nathalie Lorson(調香師の作品一覧)」
- Wikipedia(英語版)「Jean-Claude Ellena」
- Wikipedia(英語版)「Terre d'Hermès」
- Wikipedia(英語版)「Francis Kurkdjian」
- Wikipedia(フランス語版)「Francis Kurkdjian」
- Wikipedia(英語版)「Bergamot orange」











