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イランイラン(Ylang-ylang)の写真
写真: Prenn / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons(正方形に切り抜き)

イランイランの香水

Ylang-Ylang

この原料を使っている香水

イランイランについて

どんな香り

イランイランは、甘く濃い花の香りに、バルサムのような丸み、グリーン、スパイス、少し動物的な面や革のようなニュアンスまで持つと説明されます。ジャスミンやネロリに似たところがある一方で、カスタードやゴムにたとえられることもあります。

香りを形づくる成分としては、リナロール、ゲルマクレン、酢酸ゲラニル、カリオフィレン、p-クレジルメチルエーテル、安息香酸メチルなどが挙げられます。

原料の話

原料は Cananga odorata という高木の花です。もともとはインドシナからオーストラリア北東部にかけて自生し、今は世界の熱帯で育てられています。精油の生産はコモロとマダガスカルが中心で、コモロだけで世界の供給の8割以上を占めるとされます。

花は毎朝摘まれ、その日のうちに水蒸気蒸留されます。香料会社の説明では、摘んでから2時間以内に蒸留を始め、蒸留には14時間ほどかかるとされます。

蒸留を通して一度に取るとコンプリートと呼ばれる精油になり、時間で区切って分けて取ると、最初に出るエクストラから、ファースト、セカンド、サードへと等級が分かれます。

香水での使われ方

イランイランは、香水業界で最も広く使われる天然香料のひとつで、オリエンタルやフローラルの香水によく使われます。

コモロで最も小さいモヘリ島では、設備の不足などで精油の質が落ちていました。ジボダンは新しい銅製の蒸留器を入れ、摘み方と蒸留の方法を見直す取り組みを進めました。質が上がったことを受けて、ディプティックはこの島の花を主役にしたオー モエリを発表しています。

豆知識

イランイランという名前はタガログ語の ilang-ilang から、属名の Cananga はマレー語の kananga から来ています。

コモロにとって大切な輸出品で、1998年には年間輸出の29%をイランイランが占めていました。モヘリ島では、蒸留の燃料に木を燃やすことで森が減るのを防ぐため、成長の早い木を植える取り組みも行われています。