
ネロリの香水
Neroli
この原料を使っている香水
ネロリについて
どんな香り
ネロリは、ビターオレンジの花から取る精油です。甘く蜜のようでいて、どこか金属的な冷たさがあり、グリーンやスパイスの面も持つ香りと説明されます。
同じ花から溶剤で取るオレンジフラワーのアブソリュートと比べると、ネロリのほうが青く軽く、華やかさは控えめです。花の香りでありながら、柑橘のような明るさを残しているのが特徴です。
原料の話
原料はビターオレンジ(Citrus aurantium)の花です。花は朝のうちに手で摘まれ、新鮮なうちに蒸留所へ運ばれて水蒸気蒸留されます。
主な産地はチュニジア、モロッコ、エジプトで、チュニジアではボン岬の一帯がよく知られています。蒸留のときには精油と一緒に、花の香りを含んだ水も得られます。これが菓子づくりなどに使われるオレンジフラワーウォーターです。精油にはリナロール、リモネン、ゲラニオールなどが含まれ、組成は産地によって変わります。
誰が見つけた・作った
ネロリという名前は、17世紀後半のイタリアの貴婦人に由来するとされます。ブラッチャーノ公爵フラヴィオ・オルシーニと結婚したマリー・アンヌ・ド・ラ・トレモイユで、イタリアのネローラの公妃でもありました。
彼女がビターオレンジの花の香りを手袋や入浴に使い、それが流行したことから、この精油がネロリと呼ばれるようになったと伝えられています。彼女はフランス語ではプランセス・デ・ジュルサンの名でも知られています。
香水での使われ方
ネロリは香水で最もよく使われる花の精油のひとつで、柑橘の精油や花のアブソリュートとよくなじみます。伝統的にはコロンに使われ、トップノートとして香りの始まりを明るくします。
18世紀初めにケルンで生まれたオーデコロンの処方にも、ベルガモットやレモンと並んでネロリが入っていました。オレンジフラワーのアブソリュートと重ねると、花の香りに新鮮さが加わります。

