
アイリスの香水
Iris
この原料を使っている香水
アイリスについて
どんな香り
香水のアイリスは、花ではなく根茎から取る香りで、オリスとも呼ばれます。仕上がった香りはスミレを思わせます。土のような荒さと、ムスクのような丸みをあわせ持ち、粉っぽさが全体を通して続く香りと説明されています。
原料の話
原料になるのは、Iris germanica や Iris pallida の根茎です。Iris pallida はクロアチアのダルマチア海岸が原産で、イタリアのキャンティ地方で香料用に栽培されています。
収穫した根茎は何度も洗い、皮をむくこともあり、時間をかけて乾かします。乾燥と保管は数か月から、長いものでは数年に及びます。その後粉にして水蒸気で蒸留し、固まった精油はオリスバターと呼ばれます。
香りの主役はイロンという分子で、乾いた根茎の中の成分がゆっくり酸化してできます。精油は根の重さの 0.1 から 0.2% ほどしか取れず、1 トンの根から約 2 キロとされます。香料の中でも特に高価な素材に数えられるのはこのためです。
香水での使われ方
オリスは、香りを長く保たせる保留剤として、また香水の土台になるベースノートとして使われます。ジボダンは、蒸留したオリスバターのイロン含有量を 8% にそろえた製品を扱っています。
豆知識
アイリスの根は、15 世紀ごろからリネンにさわやかな香りをつけるのに使われていました。いまもジンの香りづけに使われ、ボンベイ・サファイアもそのひとつです。
イロンについては、微生物の代謝を組み替えて作る研究も進められています。





