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レンティスク(Mastic)の写真
写真 H. Zell · CC BY-SA 3.0 · Wikimedia Commons · 正方形に切り抜き

レンティスクの香水

Lentisk

この原料を使っている香水

レンティスクについて

どんな香り

マスティック(レンティスク)の樹脂は、強く、少しスモーキーで樹脂っぽい、松を思わせる香りです。きりっとした清涼感もあり、好みの分かれる、はっきりとした個性をもっています。

原料の話

マスティック(レンティスク)は、地中海沿岸に自生するウルシ科の常緑低木ピスタキア・レンティスクス(Pistacia lentiscus)からとれる、象牙色の芳香樹脂です。海に近い乾いた岩場を好み、強い樹脂の香りを放ちます。とくにギリシャのヒオス島の南部で栽培され、ここは世界で唯一、安定して樹脂を採れる産地として知られます。幹に小さな切り込みを入れて樹液をにじませ、7〜9月に採ります。最初は液状ですが、寒くなると固まって半透明の粒や塊になり、かむと白く不透明なガムになります。

誰が見つけた・作った

「マスティック(mastic)」という言葉は、「噛む」を意味するラテン語・ギリシャ語に由来します。古代ギリシャの医師・植物学者ディオスコリデスが『薬物誌』で取り上げ、ヒポクラテスは胃腸の不調に用いたと伝えられています。何世紀にもわたり、主にチューインガムのように噛んで使われてきました。

豆知識

ヒオス島の樹脂は「ヒオスの涙」とも呼ばれ、EUで原産地呼称保護(PDO)を受けています。ギリシャでは酒やリキュール(「マスティハ」)、チューインガム、菓子などの風味づけに使われ、上質なニスの原料にもなります。