
グアヤックウッドの香水
Guaiac Wood
この原料を使っている香水
グアヤックウッドについて
どんな香り
グアヤックウッドは、木の香りにほのかなバラのようなやわらかさが重なる香料です。学術論文では、穏やかな木とバラの香りと表現されています。
香料会社の資料では、木の香りに、スパイス、甘さ、温かさ、バルサムのような丸みがあると説明されています。
原料の話
原料は、南米のグランチャコと呼ばれる地域、アルゼンチン、ボリビア、パラグアイの国境付近に育つ Bulnesia sarmientoi という木です。ハマビシ科の植物で、パロサントとも呼ばれますが、同じ名前で呼ばれる別の木もあるため注意が必要です。
心材は茶、黒、緑が入りまじった色で、とても重く、比重は0.92から1.1ほどあります。精油は、木材産業から出る心材のチップやおがくずを水で蒸留して採ります。香料会社が扱う精油にはパラグアイ産のものがあります。
2018年の研究では、この精油から20の成分が取り出され、そのうち14は天然の抽出物から初めて報告されたものでした。香りに効いている成分も、においを嗅ぎながら分析する方法で調べられています。
香水での使われ方
グアヤックウッドの精油は、石けんや香水の原料として使われてきました。現代の香水でもよく使われる素材で、香りを長持ちさせる保留剤として働き、バニラやサンダルウッドの香りを引き立てるとされます。
豆知識
この木は英語でパラグアイ・リグナムバイタとも呼ばれます。木材の性質が、リグナムバイタとして知られるグアヤクム属の木に似ているためで、植物としても同じハマビシ科に属します。
森林の減少と需要の高まりから、2010年にワシントン条約の附属書IIに載り、2018年には IUCN で絶滅危惧種とされました。香料として取引されるチップやおがくずも、この条約の管理の対象です。


