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ガルバナム(Galbanum)の写真
写真 Maša Sinreih in Valentina Vivod · CC BY-SA 3.0 · Wikimedia Commons · 正方形に切り抜き

ガルバナムの香水

Galbanum

この原料を使っている香水

ガルバナムについて

どんな香り

ガルバナムは、強いグリーンの香りを持つ樹脂です。うすめると、松や常緑樹、青い竹、パセリ、青りんごなどを思わせ、テレビン油のような匂いも伴うとされます。

香水に使うガルバナムを調べた研究では、緑の葉やピーマン、木、バルサムのような香りが挙げられています。青く果実のような匂いには、ウンデカトリエノンという分子や、メトキシピラジンの仲間、硫黄を含む成分が関わっていると報告されています。

原料の話

ガルバナムは、セリ科の Ferula 属の植物から採れるゴム樹脂です。おもな原料は Ferula gummosa などで、この植物はイランとトルクメニスタンに自生し、イラン北部の山の斜面に多く育ちます。

茎の下のほうに切れ目を入れてにじみ出た樹脂を集め、香料にはそこから溶剤で抽出したレジノイドや精油が使われます。樹脂のかたまりは薄い茶色から黄緑がかった色で、半透明のつやを帯びています。

香水での使われ方

ガルバナムは、グリーン系と呼ばれる香りの系統を形づくった素材です。調香師ジェルメーヌ・セリエが1940年代にバルマンのために作った「ヴァン・ヴェール」には、ガルバナムが8%と多めに使われました。

シャネルの No.19 やカルティエの「マスト」も、ガルバナムが印象を決める香水として挙げられています。

豆知識

ガルバナムの歴史は古く、旧約聖書の出エジプト記30章34節には、聖なる香に使う材料のひとつとして名前が出てきます。古代エジプトでも大切にされ、緑の香と呼ばれたものはガルバナムを使っていたと考えられています。