カシメランの香水
Cashmeran
この原料を使っている香水
カシメランについて
どんな香り
カシメランは、ウッディでムスクのような香りに、スパイスや果実、バルサム、バニラの気配が重なる香料です。シプレのような落ち着きもあわせもつと説明されています。こうした香りの重なりで、カシミアの柔らかくなめらかな手ざわりを表そうとしたもので、カシメランという商品名もそこから来ています。
原料の話
天然の原料から取り出すものではなく、化学的につくられる合成香料です。化学名は 1,1,2,3,3-ペンタメチル-1,2,3,5,6,7-ヘキサヒドロ-4H-インデン-4-オンで、略して DPMI とも呼ばれます。ムスクインダノンという別名もあります。
常温では白い固体で、27度ほどで溶けます。分子の形はケトンの一種です。
誰が見つけた・作った
香料会社 IFF(インターナショナル・フレーバー・アンド・フレグランス)が、1970年代に見つけました。中心となったのは研究者のジョン・ホールです。ペンタメチルインダンやテトラメチルナフタレンといった化合物を、手ごろな方法で別の物質に変える研究を進めるなかで、香料として有用なこの分子が見いだされました。
香水での使われ方
香水での配合はおよそ2%と、従来のムスク香料に比べて少なめです。イヴ・サンローランのブラック オピウム、バイレードのブランシュ、キャロライナ・ヘレラのグッドガールなどに含まれるとされています。香水のほか、掃除用品などの香りづけにも使われています。
豆知識
ムスクの香りがあることから多環式ムスクの仲間と紹介されることがありますが、国際香粧品香料協会(IFRA)の定義には当てはまりません。多環式ムスクに特徴的なベンゼン環をもたないためです。安全面では、皮膚や目に軽い刺激があり、弱い感作性があると評価されています。


