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Françoise Caron

フランソワーズ・カロン

旧姓はクレスプ。香料の天然原料を世界中から仕入れる商いの家に生まれました。父は昼食どきに原料を持ち帰っては子どもたちに意見を求め、7月にはドローム県のラベンダー畑へ連れて行ってくれたそう。いちばん美しい香りの記憶は、父が毎朝たっぷりつけていたシンプルなシトラスのコロン。香りの世界に入ったのは「父を喜ばせるため」だったと話します。

高校卒業後、女性がほとんどいなかった時代にルール社の調香師学校へ進み、ジャン・カール・メソッドを学びました。1975年にルールのパリチームへ加わり、のちにクエスト、2007年には高砂香料へ移ってキャリアを締めくくりました。1979年のエルメス「オー ドランジュ ヴェルト」は、依頼を受けてすぐに形になった一本。「朝の気分を上げてくれる、自分のためにつくったような香り」と振り返っています。ほかにジャン=シャルル・ブロッソーの「オンブル ローズ」、ケンゾーの「サ サン ボン」なども手がけました。

座右の銘はアンドレ・ジッドの「芸術は抵抗から始まる」。決まったシグネチャーはなく「求められるものに合わせるもの」としつつ、好きなのはコロンとフローラル。短くすばやい処方を好み、生まれ育った土地の自然から絶えずインスピレーションを得てきました。

当サイトでは、コム デ ギャルソンのシリーズ2 レッド パリサンダーを収録しています。

出典(4)

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