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シベットの香水

Civet

この原料を使っている香水

シベットについて

どんな香り

シベット(シベットムスク)は、濃いと強烈に動物的ですが、ごく薄めると、ムスクのように温かく心地よい香りになります。「クリーンでムスキー、ドライで動物的、そして甘い」とも表現され、香水に深みと官能的な印象を与える素材です。

原料の話

シベットの香りの主役は、シベットオイルに含まれる「シベトン(civetone)」という大きな環状のケトン(マクロ環ケトン)です。もともとはアフリカのジャコウネコ(アフリカン・シベット)に由来するフェロモン成分で、ムスクの主成分であるムスコンと構造がよく似ています。常温では結晶状の固体です。

誰が見つけた・作った

シベトンとムスコン、どちらの構造も化学者レオポルト・ルジチカによって解明されました。かつては動物からとっていましたが、今日ではシベトンはパーム油に含まれる成分からも合成でき、動物を使わずに同じ香りを得られるようになっています。

香水での使われ方

シベトンは合成ムスクとして、香りを長持ちさせる保留剤や香りづけに使われます。少量加えるだけで、香り全体にふくよかさと生き生きとした温かみが出ます。

豆知識

野生のジャガーをカメラトラップにおびき寄せるために、研究者がカルバン・クラインの香水「オブセッション(男性用)」を使うことがあります。中に含まれるシベトンが、縄張りのマーキングのように感じられるためだと考えられています。

出典(1)