
トルーバルサムの香水
Tolu Balsam
この原料を使っている香水
トルーバルサムについて
どんな香り
トルーバルサムは、温かくまろやかで、少しスパイシーな香りです。甘くバルサム調で、香水にやわらかなコクと落ち着いた深みを与えてくれます。
原料の話
トルーバルサム(バルサム・オブ・トルー)は、南米(コロンビア、ペルー、ベネズエラ)原産のマメ科の木、ミロキシロン・バルサムム var. balsamumの生きた幹からとれるバルサムです。幹にV字の傷をつけ、ひょうたん(カラバッシュ)を当てて、にじみ出る樹脂を受けて集めます。採れたては茶色っぽい粘つく半流動体で、だんだん固まってもろくなりますが、温めるとまた柔らかくなります。安息香酸ベンジルや桂皮酸ベンジルを多く含みます。
誰が見つけた・作った
「トルー」の名は、ヨーロッパへ積み出された港、コロンビアのトルー(Tolú)に由来します。1753年、リンネが、当時トルーのあったカルタヘナ州で採られた標本をもとに、この木をToluifera balsamumと名づけました。
香水での使われ方
今でもせき止めシロップの処方に使われますが、現代の主な用途は香水です。温かくまろやかで、少しスパイシーな香りが好まれています。
豆知識
1841年、アンリ・サント=クレール・ドヴィルが、トルーバルサムの乾留(ドライ蒸留)からトルエンを取り出しました。溶剤として重要な炭化水素「トルエン(toluene)」の名は、このトルーバルサムに由来します。


